<< July 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション) (JUGEMレビュー »)
スタニスワフ レム
国書刊行会のスタニスワフ・レム-コレクション第1弾。大傑作『ソラリスの陽のもとに』で省略された箇所も洩らさず収録。白系で統一されたインテリアのオブジェとして書棚に収めておきたい丁寧な造本が光る。
 (JUGEMレビュー »)

マニアックな解説はForestに譲るとして、前置詞の概念解説などの見える化がすばらしい。
ニンテンドーDS Lite ジェットブラック
ニンテンドーDS Lite ジェットブラック (JUGEMレビュー »)

ゲームどころか、楽しく学習もできちゃう。すごいね。
総合英語Forest
総合英語Forest (JUGEMレビュー »)
墺 タカユキ,石黒 昭博
ガイドてがかりにページさ迷い、呼吸してるうちに身につく思考法。まさに文法の森。深すぎ。
浄土
浄土 (JUGEMレビュー »)
町田 康
手にしただけ、目にしただけでたいへんなことになる活字というものがある。本書がそれである。メイビー。書店で笑いをこらえてる顔を見せたくないクールなあなたには、取り寄せをおすすめいたします。ぷっぷ。
DURALEX プリズム 275cc 6個セット
DURALEX プリズム 275cc 6個セット (JUGEMレビュー »)

何の変哲もないタンブラーにみえて、熱湯OK。そして何より割れないときた。ペリエサイズというのもをかしい。
Kollaps
Kollaps (JUGEMレビュー »)
Einsturzende Neubauten
現状崩壊を告発する都市のバーバリアンブルース。構築的確信が単なるジャンキーの遠吠えとは一線を画す。
プログラミング言語C
プログラミング言語C (JUGEMレビュー »)
B.W.カーニハン, D.M.リッチー, 石田 晴久
Cプログラム創始者の考え方が載っている良書。目をとおしておくべき。
文学の記号学―コレージュ・ド・フランス開講講義
文学の記号学―コレージュ・ド・フランス開講講義 (JUGEMレビュー »)
ロラン バルト, Roland Barthes, 花輪 光
言語の権力というテーマから講義はスタート、バルトの提示してきた様々な概念が立ち現われるにつれて、自身の思想と立場がホログラフ的に浮かび上がる。いつになく難解さが少ないが、絶妙なまでに何も言っていないような感じもする。これこそ文学の手口である。
シュルレアリスムとは何か
シュルレアリスムとは何か (JUGEMレビュー »)
巌谷 国士
巌谷氏が主にシュルレアリスムの思想と運動について語った講義録の文書化。シュルレアリスム-メルヘン-ユートピアの三部構成で、フランス語の微妙なニュアンスを交えた流れるような解説がやさしい。1章のテーマは自動書記,2章はおとぎ話と森,3章はユートピアと迷宮のコントラストから文明批評まで飛び出す。図版,人名も充実。
<< 水見稜『星の導師』 | main | 笹沢佐保『取調室―静かなる死闘』 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
貴志祐介 『黒い家』 

貴志祐介『黒い家』 

1997 / 角川書店



同じく1998年に出た宮部みゆき『クロスファイア』と同じ問題意識を感じたが、この小説は「悪」や「狂気」で片付けられない、もっと気色のわるい未来への予感を秘めている。『ヴェニスの商人』の確信犯的な異常解釈ともとれるのだが、単純に言うなら「なんとも言えないイヤ感」。


作品は時間軸に沿うように編集されているが章立てはない。その代わりに業務的な日誌か何かのように日付と曜日が入る。この簡単な仕掛けによって 〈日常,夢,日常,夢.........〉の緩慢な繰り返しに、引きずるように重苦しさを増幅してくるような錯角が生じはじめる。そこかしこに散りばめられた伏線から立ちのぼる不安感,不快感,不吉な予感があたかも蜘蛛の糸のように緊縛する。やがて..........恐怖が実体化して襲いかかり..............日付の数字は悪夢が無限に続いてゆく予感を残したまま、無常なまでの正確さで循環してゆく。


不快感を増幅させるのは犯人や家の"臭気"だけではない。ひとり暮らしの主人公の部屋の乱雑さと寝起きの描写、朝から人の死を扱う仕事に従事せねばならないということ、そして二日酔いの胃に放り込まれる缶コーヒー。


「黒い家」の男女は金銭的な都合、あるいは外部への憎しみのために同じ空間を共有しているにすぎないのだが、法的手続きによって家族をこしらえる。そこに夢や遊びの気配はみじんもなく、人が生活を営む匂いはない。むしろ生き残るための原理プログラムに沿って自動的に動かされているゾンビのように思えてくる。あるいは先天的に売りさばかれることが決定していたようにさえ........それは剥き出しになった資本主義原理なのか。昆虫の無感覚さと獣の粗暴さが人間の皮の下に共存している図はグロテスクだ。


ピストルで人を殺すことを「消す」と表現する感覚。これは言葉の意図的な操作の産物だが、"悪用された"言葉の使い方と違い、"無邪気"にそれを用いるのは、気づかぬうちにその考え方に染まってゆくということでもある。むしろそれは誰も望んでいないことをおしすすめて、[進化]と呼ぶ鈍感さに似ている。


決定的な証拠が見つかるまで動けないという法に縛られた警察、保険金詐欺の温床と化したモラルリスク病院、精神を部品のように扱い、症例集めと分類に終始する精神医学、契約件数を稼ぐために社会悪を看過せざるを得ない, , , , , , ,会社、面倒を避ける近隣の家々...............それらが「黒い家」を黙認せざるを得ない, , , , , , ,のは、"問題を回避するために正しい"ロジックしか使わないからだ。異議を差し挟むには、誰もが時間に追われすぎている.........。


〈自分が身体を切ってまで掛け金を払ってきたのだから保険金がおりないのはおかしい〉という論理は、〈沢山お金をつぎ込んだのにクジにハズれるのはおかしい〉という論理に似ている。その論理には生命保険を"金の成る木"に変える"錬金"の夢がある。もともと生命保険のシステムが、将来のリスクを減らす目的で作られたことなど、どうでも良いのだ。
使い方を間違えられているのは生命保険の使い方だけではない。料理用の道具は殺戮用の凶器に、肉体は切り売りできる商品に成り下がっている。
| 黒イ笑イ | 18:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 18:17 | - | - |









http://pusai.jugem.cc/trackback/174

ARCHIVE
CATEGORY
NEW ENTRIES
COMMENTS
TRACKBACK
LINK
OTHERS
PROFILE